食の安全と向き合う
体に良くないというイメージがありますね。
出来るだけ無添加の食品を食べるようにしているという人もいます。
しかし、食品添加物は本当に悪なのでしょうか?
食品添加物のメリットとデメリットについてまとめてみました。
それでは先に、食品添加物のメリット・デメリットについて検証してみましょう。
●食品添加物のメリット
見た目から保存、味付けまでさまざま食品添加物には1500以上に及ぶ品目があります。
これだけ膨大な添加物が存在する裏には、それぞれの役割があるからです。
食品添加物のメリットとして以下の7つが上げられます。
- 保存性を向上させる
- おいしく見せる
- 食感をよくする
- 味つけをよくする
- 香りをよくする
- 栄養成分を補う
- 加工しやすくする
●食品添加物のデメリット
食品添加物に関する世間一般の評価としては、メリットよりも、デメリットの方が強調されがちです。
そこには「体によくないもの」といった健康への影響が懸念されるからです。
食品添加物の中には食品を製造する側、企業にとってのメリットの方が大きい物もあり、例えばハム、ウィンナー、ベーコンなどに添加されている「発色剤」や、お菓子などに使われる「着色料」。また、保存期間を長くするために市販のお弁当などに添加されている「保存料」。
ラットを使った実験などでは、こうした物質の中に、発がん性やアレルギー要因になる可能性の高い物質が含まれていることも指摘されています。
病気と食品添加物の因果関係を立証するのは難しいものの、添加物まみれの現代人にアレルギー、生活習慣病、がんが増えていることを考えると、極力、添加物の多い食品は控えた方がよいと思われます。
一方では日常生活において、食品添加物の恩恵を受けている部分もあります。
「完全無添加」はありがたい商品に感じますが、食品添加物なしでは、かえって危険なことも。
完全無添加ばかりの食品が店に並んだら、あちこちで食中毒が発生してしまいます。
食品添加物の中には、かびや細菌を防止する防かび剤や、食品が腐らせないようにする保存料など、食品衛生上、どうしても必要とされる物もあります。
「完全無添加だから良い」「添加物だから悪」と決めつけることは微妙な判断なのかも知れませんが、現在では天然の保存料などをつくる技術もあるのですから、国が開発者に補助金を出してあげ、体に影響を及ぼす添加物を100%安全な添加物に好転させるべきであると考えます。
食品添加物が使われた背景 食品添加物の歴史は紀元前。
紀元前6000年の古代エジプトでは、食品の保存に岩塩を使っていたようですが、日本で食品衛生法が制定され、食品添加物が指定されたのは1947年のこと。 当初の食品添加物の指定数は60品目でした。その後、1955年に缶入りの粉ミルクの製造過程で、安定剤として使われた物質にヒ素が含まれていたことが原因で、1万3000人もの乳児に神経障害や臓器障害などの中毒症状が現れ、130人の死者を出す大事件が起きました。
これを機に食品衛生法が見直され、国が指定した添加物以外、化学合成された物は使用できなくなりました。しかし、この見直しが食品添加物の数を急増させることになります。
中にはチクロやフリルフラマイドのように、発がん性物質が見つかり指定を取り消された物もありました。食生活が豊かになるにつれ、食品添加物の種類も目的も多岐にわたり、食品添加物の物質名を表示するよう義務付けられます。現在、日本が食品添加物として使用を認可している品目は1500以上に及びますが、日本と海外の基準は統一されていません。
そのため日本で認められていない添加物が、輸入食品から検出されることもあります。
もちろん検査で不適格となった場合は輸入禁止ですが、すべての輸入品に検査が実施されているわけではありません。食品添加物の数が増えていく一方で、食の安全、健康面での影響を増々、問われるようになってきました。情報元:食品添加物 Wikipeia
ここで【添加物、化学物質に対しての国民の意識】を観てみましょう。
添加物、化学物質に対しての国民の意識について
日本政策金融公庫「消費者動向調査」(平成26年度)によると、消費者の約8割が加工食品に不安を感じ、加工食品の表示をしっかり確認しているという結果があります。
厚生労働省の調査によると、高校生の4割超が、高血圧や高中性脂肪、高血糖など何らかの基準値を超え、生活習慣病予備軍になっていることや、禁止された食品添加物の使用問題、さらには食品の偽装表示の背景などから、消費者の食品の質に対する姿勢が日に日に厳しくなってきています。また、平成22年に環境省が行なった「身近にある化学物質に関する世論調査」では、国民の約7割が「化学物質」は「危ないもの」と感じており、化学物質の安全性に対する意識は、「不安があるものが多い」という回答が6割を超えていました。
●筆子ジャーナルより、加工食品のメリット、デメリットを知り健康的な暮らしを目指す見解について
現代人が毎日食べている加工食品。健康という観点から見ると、加工食品の摂りすぎは害になります。ですが、そもそも加工食品が何であるのか知らないと、避けることもできません。
この記事では、加工食品とはいったい何か、そのメリット、デメリットと合わせて紹介します。
まず、加工されていない食品の説明から始めますね。
さて、加工食品とは?
先に説明した、自然から得られた食品に、何らかの加工を施したものが加工食品です。
リアルフードとの簡単な見分け方は、箱や容器に入っているかどうか。加工食品は、自然から採れたものに誰かが手を加え、箱に入れたり、個別包装しています。
加工の種類
加工とは、例えば以下のようなことです。
- 加熱する
- 冷却する
- 乾燥する
- 乾燥する
- 塩漬け
- 砂糖漬け
- お酢を添加
- 製粉する
- 圧力をかける
- 煙でいぶす
- 食品添加物を加える
なぜ加工するのか?
人類は大昔から食品を加工してきました。
その理由は、
- 食べ物の持ちを長くする(保存性を高める)
- 安全性を高める(バクテリアなどの微生物を殺す)
- 栄養を添加する
- 食べやすくする
- おいしくする
- 運びやすくする
など。
加工されていない食品とは?
一般に、自然から採れたままの状態を保持している食べ物は加工されていない食品です。
具体的には、農産物、畜産物、水産物。このような食品は、最近、リアルフード、ホールフード、ナチュラルフードと呼ばれることもあります。それぞれの定義は時と場所によって微妙に違いますが、だいたい、自然に近い状態で栄養のある食品はナチュラルな食べ物です。
農産物は、農業で採れる物。穀類、野菜、果物、お茶など。畜産物は、牛、豚、鶏などの家畜から取れる肉、卵、皮など。水産物は海や川から捕れる魚や海藻、貝などです。
とはいえ、最近は遺伝子組み換え食品もあるし、近代的な畜産は、自然の摂理を無視して、不自然に動物を成長させたり、卵を産ませたりしているので、ナチュラルかと言われるとそうとも言い切れません。
遺伝子組み換え食品とは?⇒遺伝子組み換え食品(GMO)の何が問題なのか?この疑問はあらためて検証いたしましょう。
現在は、食品の価格を安定させるため、流通を安定させるため、あるいは、企業の利益を最大限にするため、という理由でも加工されています。人が食品を加工してきた主な理由は、1番と2番です。昔は、塩漬けなど、ごく自然な方法で、食品の寿命を伸ばそうとしていました。いわゆる保存食です。
しかし、現代は技術が進んだので、人が作った不自然な物を保存料として添加して、食品の持ちをよくすることが多いです。
ホールフードに含まれている自然な脂肪分は、数日たつと腐ってへんな匂いがしてきます。そこで、この脂肪分を取り去り、より安価で、安定しているトランス脂肪酸を添加します。すると、その食品は持ちがよくなり、スーパーに長く置いておけるのです。
トランス脂肪酸についてはこちら⇒トランス脂肪酸が入っていそうな健康によくない食べ物リスト
食品加工技術が進んだので、一見、自然のもの、古くからある加工技術を使っているように見えるものでも、こういう高度な加工がなされていることがあります。カナダの一般スーパーで売っている牛乳やヨーグルトはかなり賞味期限が長いです。最初はびっくりしました。
牛の乳という、きわめてナチュラルなものがベースになっている食品なのに、賞味期限が長かったら、近代的な技術を駆使した化学的な保存料が入っていると考えていいと思います。
また、値段が妙に安かったら、自然から大きくかけ離れている、と疑ったほうがいいでしょう。
加工食品のメリット食品加工技術は一面においてはとてもありがたいものです。加工食品にはこんなメリットがあります。
加工食品のメリット
安全(ある意味で)
多くの加工食品は缶や瓶、袋など、空気にふれない、気密性の高い容器に入っているので、細菌が入り込まないようになっています。うっかり腐った食べ物を口にする危険性がありません。
とても便利
季節を問わず、どんな食品でも手に入れることができるのでとても便利です。近くで野菜が採れない場所に住んでいる人でも、冷凍の野菜や、半加工された野菜、缶詰の野菜を食べることができます。
近年、加工食品がこんなに人気なのは、忙しい人が多いという理由もあるでしょう。
コンビニに行けば、はじめからカットしてある野菜が袋に入って売られています。半調理品なども、共稼ぎの主婦にはありがたい食品です。このように、通年で、安全で便利な食品を比較的安価に入手できるのは食品加工技術のおかげです。
バラエティ豊富
加工食品は加工されているのですから、自然にはないような食べ物を作ることができます。たとえば、お菓子やパンはすべて加工食品ですが、洋風のスイーツに和風の何かを掛けあわせたりするのは、加工食品ならではです。見た目や味も面白いものがたくさんあり、実際多くの人に人気があります。これは1つの文化と言えましょう。たとえ、どんなに体に悪くても。
加工食品のデメリット
加工食品のデメリットを一言で書くと、栄養がないのに、体に悪いものがたくさん入っている、ということになります。
栄養が失われる
食品を加工すればするほど、もとあった栄養が失われます。特に、野菜や果物の、ビタミンと食物繊維がなくなってしまいます。加工度があがればあがるほど、栄養の流出はさけられません。小麦粉は、もともとあったビタミンの60%ほど失われています。あまりに栄養がないので、わざわざ、ビタミンを添加したものが売られているほどです。
胃腸の機能を損なう恐れあり
加工度の高い食品は、自然から採れたものというより、工業製品と呼んだほうがいいものです。
人にとって、異物なので、胃腸の機能が損なわれ、人によっては、下痢をするなど消化器官の不調に悩まされます。消化器官はとても大切な部分ですから、ここがうまく機能しないと、ほかの内臓も調子が悪くなり、その被害は全身に及びます。
炎症を起こしやすい
加工食品にはトランス脂肪酸や砂糖がたくさん入っています。この2つは、炎症を引き起こすので、体によくありません。これは、上に書いた、腸の不調とあいまって、慢性的な炎症になり、これが動脈硬化、肝臓病、糖尿病などの生活習慣病の原因になります。加工食品の害はこちらでもまとめています⇒健康とダイエットの敵~加工食品の3つの害を知っていますか?
腎臓によくない
食品添加物の多くは人の体にとっては異物です。
安全性(毒性)は添加物によって違います。政府は、「安全なものだけ加味しています」といいますが、あまり信用しないほうがいいでしょう。
人類が、こんなに沢山の加工食品を食べるようになったのは、わりと最近のことです。
すでに肥満などの問題は表面化していますが、まだまだ未知の危険性がひそんでいると思われます。
加工食品と肥満の関係⇒子供たちに食育をして肥満と戦おう~ジェイミー・オリヴァーに学ぶ(TED)
たとえ安全と言われている添加物でも、人体には異物なので、老廃物を排出する働きをしている腎臓に負担がかかります。
それでなくても、腎臓の機能は年を取ると低下します。
中高年になったら、もう若い人みたいに、日常的にマクドナルドのハンバーガーを食べたり、コーラを飲んだり、インスタントラーメンを食べたり、ポテトチップスを食べたり、スイーツをおやつに食べるのはやめたほうがいいでしょう。
イライラする、切れやすくなる
加工食品の摂取が多い人は、怒りやすく、イライラします。栄養のバランスが悪くなるからです。
ちゃんと栄養を取っておかないと、気持ちも健全な状態に保てないのです。栄養が偏っていると、気分を安定させるホルモンや神経伝達物質がうまく分泌されません。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸などは、人の気持ちを安定させるのに必須の栄養素です。
特に、白砂糖は、ビタミンやミネラルを奪ってしまうので、これがたくさん入っているもの(スイーツ)を食事代わりにすべきではありません。
白砂糖の害について⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?
何でもスピードの早い現代は、イライラしている人が多いです。ですが、これは決して、ふつうの状態ではありません。ストレスが多くて、情緒不安定ぎみな人は、甘い物でストレス解消すると逆効果。リアルフードを食べてください。
大昔の人は、どちらかというと人類の利益のために、食品に加工を施していたと言えるでしょう。しかし、今は、「自分たちだけがもうかればいいんだ」と思っている人が、加工していることも多いです。
本人たちはそんな気はないかもしれませんが、システムとしてそういうことが起きやすい社会になりました。加工食品を避けたい人は、どんな食品でも、ラベルのチェックが必須です。
以下は?猿でもわかる、食品添加物のメリットとデメリットです。
http://buri-deppa.com/syokuhintenkabutsu-meritto-demeritto/
※添加物の種類と危険性について
https://macrobiotic-daisuki.jp/tenkabutsu-kikendo-list-17051.html
以上の情報を基調に対策を考えたところ、やはり日本の技術で、体に悪い影響を及ぼさない添加物に改善することがベストであることが判断できます。特に日本の医療費に44兆円という莫大な税金が投入されていることを鑑みれば、先ずは一人でも多くの国民が日々健康な生活を送れるような政策を打ち出し、国民の生活資質向上を図ることを最優先とし、医療費を削減、国の財政を安定させることだと判断できます。
▼ここからは遺伝子組み換え食品について検証してみましょう。
http://食の贅沢.com/tidbits/genetic-recombination/