illustration/ふるいちまゆみ
化学物質(かがくぶっしつ、chemical substance)とは、
分野や文脈に応じて以下のような様々な意味で用いられている言葉である。
原子、分子および分子の集合体や高分子重合体のような、独立かつ純粋な物質。
元素または化合物に化学反応を起こさせることにより得られる化合物(化審法における定義)。
【化学物質が人と地球環境に与える様々な問題】
化学反応によって人工的に作られた物質を
「化学物質」という。今、世界には約7万種類の
化学物質があるといわれている。
わたしたちの生活はたくさんの化学物質に
かこまれている。たとえば家の中では
殺虫剤やタンスの防虫剤、トイレなどの
芳香剤に大量にふくまれている。
またプラスチック製品や家電製品にも
揮発性有機化合物(VOC)が含まれている。
洗剤や化粧品にもたくさん入っている。
外に出れば農薬や除草剤、また大気の中にも
さまざまな化学物質がひそんでいる。
こうした化学物質によって今の便利な
生活があるのだが、中には有害なものもあるんだ。
もともと自然界にはなかった物質なので、
生き物に悪い影響をおよぼすものが多い。
生活の中で少しずつ体内に入り、長い時間をかけて
たまっていき、異常が出ることがある。
花粉症やアレルギーの原因にもなっている。
めぐりめぐって公害のなったり、野生動物への
被害が出たりもするんだ。便利な化学物質だけど、
こういう悪い部分があることも知っておくことが大切だ。